Hand Drip · Basic
ハンドドリップの基本
むずかしそうに見えて、コツは意外とシンプル。おうちで淹れるハンドドリップを、基本の5ステップでやさしく解説します。

公開 / 更新
YUMEお湯はどこまで注ぐの? 一杯分の淹れ方、ちゃんと覚えたいな。
道具と分量、注ぐ順番を一つずつ確かめて、最初の一杯を淹れてみましょう。
First Cupまずは一杯の分量を決めよう
最初は、円すい形のペーパードリップで粉15gに、お湯を合計240g注ぐところから。蒸らしのお湯も240gに含めます。器具やコーヒー豆にレシピが付いているときは、その指定を出発点にしても大丈夫です。

240gは粉に注ぐお湯の合計です。粉やペーパーに水分が残るので、サーバーにたまるコーヒーはそれより少なくなります。できあがり量は豆や器具、抽出の終え方でも変わるため、一律の数値としては決めません。
| 見るもの | この一杯の目安 |
|---|---|
| 粉の量 | 15g |
| 粉に注ぐお湯 | 合計240g。蒸らしの分を含む |
| できあがり | 注湯量より少なく、条件により変わる |
| 湯温・挽き目 | 92〜94℃程度・中挽きから試す |
注ぐ量とできあがり量の違い、スケールの置き方は粉とお湯の量でも詳しく紹介しています。
What You Need用意するものと代用できる道具
粉とお湯に加え、ドリッパー、対応するペーパーフィルター、受けるカップかサーバーを用意します。フィルターはドリッパーと形・サイズが合うものを選びましょう。
- ドリッパーと、それに合うペーパーフィルター
- コーヒー粉15g。豆の場合は器具に合わせて挽く
- お湯を注ぐケトル、コーヒーを受けるサーバーまたはマグ
- あればスケールとタイマー。量と時間を記録しやすい
細口ケトルは注ぐ量を調整しやすい道具ですが、最初から全部をそろえる必要はありません。やかんやマグを使う場合は、器具が安定することと、熱湯を安全に扱えることを先に確かめます。粉で買えばミルは不要です。
🧰これから道具をそろえる方へ予算に合わせて、最初の一式を選ぶための案内です。
YUME最初の蒸らしのお湯も、240gに入れるんだよね?
HINATAうん。途中でゼロに戻さず、合計を見ながら注いでみよう。
5 Stepsハンドドリップの淹れ方5ステップ
ここからは粉15g・総注湯240gの例です。スケールにはサーバー、ドリッパー、ペーパーと粉をすべて載せ、注ぐ直前に0gへ戻します。抽出中は器具を載せたまま、表示をもう一度ゼロにしません。

表示されるのは注いだお湯の合計です。途中の45gも140gも最終の240gに含まれます。受けたコーヒーだけの重さを量る場合は、ドリッパーを外して別に計ります。
- 1
お湯を準備する
湯温を測れるなら92〜94℃程度を目安に。冷める速さは湯量・容器・室温で変わるので、沸騰後の秒数だけで温度を決めません。温度計がなければ器具や豆の案内を参考にし、熱湯に注意して同じ条件から試します。
- 2
粉を用意する
ペーパードリップに合う挽き目を選び、粉15gを計ります。中挽きは出発点の一つですが、ミルごとに粒のばらつきがあります。粉を買うときは使う器具を伝えると選びやすくなります。
- 3
ペーパーをセットし、器具を温める
ペーパーを折ってドリッパーに沿わせます。湯通しする場合はサーバーに落ちた湯を捨て、粉を入れます。湯通しや予熱の湯は、粉へ注ぐ240gには含めません。
- 4
粉全体を湿らせて蒸らす
粉の表面をならし、全体が湿るように注ぎます。この例では表示が合計45gになったら30〜45秒待ちます。蒸らしの湯は、次に注ぐ分とは別に足すのではなく、240gの内数です。
- 5
分けて注ぎ、抽出を終える
次は表示が合計140gになるまで、少し待ってから合計240gまで注ぎます。粉の上にやさしく注ぎ、この例ではお湯が落ちたらドリッパーを外します。できあがりの量を目標に途中で外すレシピもあるので、使う手順に合わせます。
同じ道具で淹れた時間と味をメモしておくと、次の一杯を比べやすくなります。初回から秒単位の完璧さを目指すより、粉・お湯・器具の条件を覚えておくことが大切です。

Bloom蒸らしで膨らまなくても大丈夫?
蒸らしは、粉全体を湿らせてから少し待つ工程です。膨らみ方には、焙煎からの日数、焙煎度、挽き目、注ぎ方などが影響します。よく膨らんだかどうかだけで、鮮度やおいしさを決めることはできません。
保存状態や焙煎日・開封日も手がかりにして、いつもの条件で香りや味を比べてみましょう。詳しくは豆の鮮度と保存へ。
Adjust Your Cup苦い・薄いときは一つずつ調整
まずは粉量と総注湯量を確認し、いつもの条件を記録します。味の感じ方は豆や器具でも変わるため、一つの原因を決めつけず、次の一杯では変更を一つに絞りましょう。
- 濃さを少し軽くしたい:粉量をそろえ、注ぐ湯量を少し増やして比べる
- 水っぽく感じる:粉量と注湯量を確認し、注ぐ湯量を少し減らして比べる
- 渋さが気になる:粉量と湯量を固定し、挽き目を少し粗くして比べる
湯量や挽き目を変えると、濃さだけでなく成分の出方も変わります。これは調整の入口であり、必ず原因を特定できる診断ではありません。挽き目ガイドも参考に、好みを探してみてください。
Enjoy Your Cupまとめ:一杯の記録から始めよう
粉15g、注ぐお湯の合計240gを一例に、蒸らしを含めて計る。できあがり量は別に考え、器具に合う挽き目から試す。飲んだ印象をひとこと残すだけで、次に試したいことが見えてきます。
Ways to Enjoyもう一杯を、もっと自分好みに
まずは家にある道具で一杯。粉と注いだお湯、味の印象をメモしておくと、次に変えたいところが見えてきます。
円すい形のドリッパーと対応する紙、時間と重さを計るスケール、抽出液を受けるサーバーがあると、同じ手順を試しやすくなります。
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道具のサイズを合わせる 紙とドリッパーの形・サイズを確かめ、サーバーは作りたい量に合うものを選びましょう。

FAQよくある質問
Q. 注いだお湯より、できあがりが少ないのはなぜ?
粉やペーパーに水分が残るためです。蒸らしを含む注湯量と、カップにできた量は別に計りましょう。
Q. 蒸らしても膨らまないと古い豆ですか?
膨らみ方は焙煎度や日数、挽き目などでも変わります。膨らみだけで決めず、鮮度と保存の案内も参考にしてください。
Q. 苦すぎる/えぐい味になってしまいます。
原因を一つに決めず、まず粉量と総注湯量を確認しましょう。同じ条件で次に挽き目を少し粗くするなど、一度に一つずつ変えると違いを比べやすくなります。
Q. 薄くて水っぽいです。
まず粉量と総注湯量を計り、同じ条件で比べます。濃さを変えたい場合は湯量を少し減らす方法があります。味のバランスも変わるため、次の一杯で一つずつ試しましょう。
Q. ミルが無くても大丈夫ですか?
もちろんOKです。挽いた状態の粉を買えばすぐ始められます。ただ、挽きたては香りが格別なので、続けたくなったらミルを足すのがおすすめです。



