Three-Hole Drippers

三つ穴ドリッパー

ドリッパー

底に小さな穴が3つあいた台形型のドリッパー。お湯の落ちる速さが安定しやすく、誰が淹れてもブレにくいのが魅力です。代表格はカリタ。「まず失敗したくない」最初の一台に、いちばんおすすめできるタイプです。

三つ穴ドリッパーってどんなタイプ?

底が平らな台形で、その底に小さな穴が3つあいています。この3つの穴がお湯の抜けるスピードをほどよく一定に保ってくれるので、注ぎ方に多少むらがあっても味がブレにくいのが最大の長所。ハンドドリップが初めての方が「まず失敗せずに淹れたい」なら、これ以上ない相棒です。穴が1つのタイプ(メリタなど)よりは自分でスピードを調整しやすく、円すい型ほど神経を使わない——ちょうど中間の扱いやすさです。

メーカーで何が違う?(じつは“カリタのほぼ独占”)

三つ穴ドリッパーといえばカリタ——というより、台形3つ穴という形そのものが「カリタ式」と呼ばれるほど、このジャンルはカリタのほぼ独占状態です。あまりに定番化したので、「台形3つ穴がほしい」と言えばカリタを買うのとほぼ同じ意味になっているほど。同じ形で真っ向勝負を挑む有名メーカーは、実はほとんどいません。同じカリタの中では素材のバリエーションが豊富で、軽くて割れない「樹脂」、冷めにくく食卓でも映える「陶器」、丈夫でお手入れ簡単な「ステンレス」から選べます。さらにカリタには底が平らな波型フィルターを使う「ウェーブ」シリーズもあり、これも穴は3つ。湯だまりができてより安定するので、台形3つ穴の進化版として人気です。まずは手軽な樹脂102から始めて、気に入ったら陶器やウェーブへ——という広げ方がおすすめです。

なぜ競合が少ない?――各社は「別の形」で戦っている

おもしろいのは、ライバル各社が3つ穴をマネするのではなく、まったく違う形で同じ目的(お湯の抜けやすさ・味のコントロールのしやすさ)を狙っていること。円すい型の大きな1つ穴で自由度を出すハリオV60やコーノ、底が平らな波型(ウェーブ)で安定を狙うタイプ、台形1つ穴のメリタやCAFEC(カフェック)スリーフォー……と、それぞれ別ジャンルで個性を競っています。同じ土俵で戦わず、各社が「自分の形」を持っているからこそ、『台形3つ穴』というジャンルではカリタが定番として残り続けているのです。だから三つ穴を選ぶ=ほぼカリタを選ぶ、と考えて差し支えありません。

豆知識:実は「穴の数」だけで味は決まらない

「穴が3つだから速くておいしい」と思われがちですが、これはあくまで「穴が1つのメリタ式と比べたらお湯が抜けやすい」という意味あい。後発の円すい型などと“穴の数”だけで比べてもあまり意味はありません。実際の味は、穴の数よりも〈リブ(内側の溝)の形〉〈穴の大きさ〉〈全体の形〉をひっくるめた「お湯の抜け設計」で決まります。ちなみに元祖のメリタは、過去に円すい型や3つ穴・4つ穴のフィルターも作っていたといわれ、「3つ穴」というアイデア自体はカリタだけのオリジナルというわけでもありません。それでもあえて今の台形1つ穴に絞ったメリタと、台形3つ穴を磨き上げて定番にしたカリタ——同じ台形でも、行き着いた“設計思想”が違うのが面白いところです。

円すい型・一つ穴とどう使い分ける?

円すい型(V60など)が「淹れ方で味を作る」自由度の高いタイプなら、三つ穴は「誰が淹れても安定する」やさしいタイプ。穴が1つのメリタ式はさらにお湯がゆっくり溜まって濃いめに出ます。迷ったら、まず三つ穴で基本を身につけて、もっと味を追い込みたくなったら円すい型へステップアップ——という順番が失敗しません。

※ 味や香りの感じ方には個人差があります。産地・標高・品種などの情報は、その産地で一般的な特徴をまとめた目安であり、 当サイトは特定の品質・健康・美容上の効果を保証するものではありません。

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