Starbucks Coffee Strategy
スタバのコーヒー戦略
「スターバックスはコーヒーではなく空間を売っている」——一度は聞いたことのあるこの言葉、実際のところ何を意味しているのでしょう。サードプレイスという考え方から、豆へのこだわり、覚えにくいサイズ名、無数にあるカスタマイズ、ファンだけが知る裏メニューまで。コーヒー好きなら知っておきたい“スタバの仕組み”を、ひとつずつ読み解いていきます。
2026年9月9日 公開
駅前にも、オフィス街にも、住宅地にも。日本で2,000店舗を超えるまでになったスターバックスは、いまや「コーヒーを飲む場所」の代名詞のような存在です。ところがビジネスの世界では、スターバックスは「コーヒーを売る会社」ではなく「空間を売る会社」だと語られることがよくあります。この記事では、その戦略の中身を事実ベースでたどりながら、100%アラビカ種や独自の調達基準に見るコーヒーへのこだわり、ロースト別のコーヒーの特徴、そしていつも注文でつまずきがちなサイズの呼び方とカスタマイズ、さらに知る人ぞ知る裏メニューまで、まるごと解説します。
From Coffee to Space「コーヒーを売る」から「空間を売る」へ

スターバックスは1971年、アメリカ・シアトルのパイクプレイス・マーケットで、焙煎したコーヒー豆を売る小さなお店として始まりました。当初は“飲む店”ではなく、あくまで豆の小売店だったのです。転機は1983年。のちにCEOとなるハワード・シュルツ氏がイタリア・ミラノを訪れ、街角のエスプレッソバーでバリスタと客が言葉を交わし、人が集まって過ごす光景に強く心を動かされます。「コーヒーを売るのではなく、コーヒーを囲む体験を売る」——この発想が、のちのスターバックスの原型になりました。
シュルツ氏は1987年にスターバックスを買収し、この“体験を売る”考え方を全店に広げていきます。よく引き合いに出されるのが、アメリカの社会学者レイ・オルデンバーグが提唱したサードプレイス(第3の場所)という概念です。第1の場所は家、第2の場所は職場や学校。そのどちらでもない、気軽に立ち寄れて、くつろげて、ゆるやかに人とつながれる場所——それがサードプレイスで、スターバックスは自らの店舗をまさにその場所として位置づけました。
では、「空間を売る」とは具体的にどういうことでしょうか。ポイントは、コーヒーそのものの外側にあるすべてを、意図して設計していることです。たとえば、ゆったり座れるソファ席と作業向きのテーブル席の混在、店内に流れる音楽、照明の色、木を基調にした内装。初期から専属のデザイナーや建築家がカップやナプキン、壁の色まで統一感を持たせ、どの店に入っても“スターバックスらしさ”を感じられるようにしてきました。そして、店内は全席禁煙。これはコーヒーの香りを守るためでもあり、当時としては思い切った判断でした。
- 滞在を前提にした席づくり——長居してよい、という空気を店側がつくる
- 五感の統一——音楽・照明・内装・香り(全席禁煙)まで“らしさ”を設計
- 直営中心の運営——フランチャイズに頼らず、体験の品質を本部が直接コントロール
- 働く人への投資——アルバイトにも研修を行い、従業員を「パートナー」と呼ぶ文化
- カスタマイズ——「自分だけの一杯」をつくれることも、体験の一部
この戦略は数字にも表れました。スターバックスは1992年にアメリカで株式を上場し、2000年ごろまで年平均およそ49%という驚異的なペースで成長したと伝えられています。急拡大しても“らしさ”が崩れなかったのは、直営主義で店舗を本部が直接管理し、アルバイトを含む従業員にも健康保険や研修を用意して、コーヒーを淹れる人の質を保ったからだと言われます。「空間を売る」とは、建物の話ではなく、コーヒー・場所・人の3つをまとめて設計するという意味なのです。
Starbucks in Japan日本上陸と、スターバックスの“いま”
日本でのスターバックスは、実は一度つまずいています。1992年、成田空港にテスト店舗を出したものの、わずか9か月ほどで撤退。その後、1995年10月にスターバックス コーヒー ジャパンが設立され、1996年8月2日、東京・銀座に日本1号店「銀座松屋通り店」がオープンしました。当時の日本の喫茶店は喫煙が当たり前の時代。そこに全席禁煙・オープンテラスという店をつくったのは、日本でも“空間を売る”戦略を貫くという宣言のようなものでした。ちなみに、1号店で最初に注文されたドリンクは「ダブル トール ラテ」だったと伝えられています。

スターバックスの主な歩み(日本を中心に)
| 年 | できごと |
|---|---|
| 1971年 | アメリカ・シアトルのパイクプレイス・マーケットに、焙煎豆を売る1号店が開店 |
| 1983年 | ハワード・シュルツ氏がミラノのエスプレッソバーに触れ、“体験を売る”構想を得る |
| 1987年 | シュルツ氏がスターバックスを買収し、カフェ業態として拡大へ |
| 1992年 | アメリカで株式上場。日本では成田空港のテスト店が短期で撤退 |
| 1995年 | スターバックス コーヒー ジャパン設立(10月) |
| 1996年 | 日本1号店「銀座松屋通り店」開店(8月2日)。全席禁煙・オープンテラス |
| 2019年 | 東京・中目黒に「スターバックス リザーブ ロースタリー 東京」開業(世界で5番目) |
| 2026年 | 国内2,116店舗(うちライセンス店201店、3月31日時点) |
2026年3月末の時点で、日本国内の店舗数は2,116店(うちライセンス店201店)。本社は東京・品川区の上大崎にあります。2019年に開業した中目黒のリザーブ ロースタリー 東京は、4階建て・約2,966㎡という規模で、店内で焙煎を行い、イタリアのベーカリー「プリンチ」を併設。“空間を売る”戦略をさらに突きつめた、旗艦店のような存在です。近年は、ゆったり過ごせるラウンジ型の新業態も試みられていて、「居場所を売る」という軸は30年たっても変わっていません。
Commitment to Coffeeコーヒーへのこだわり——豆・調達・焙煎
「空間を売る」と聞くと、コーヒーは二の次なのかと思われがちですが、それは逆です。体験の中心にあるコーヒーの質が落ちれば、空間の価値も一緒に落ちる。だからこそスターバックスは、豆の選び方から焙煎まで、自社で細かく基準を決めています。まず前提として、スターバックスが使うのは100%アラビカ種。カネフォラ種(ロブスタ)に比べて風味が繊細で香りが豊かな一方、病気や気候の影響を受けやすく育てるのが難しい品種です。そのアラビカ種のなかでも、独自の品質基準を満たした豆だけを買いつけています。
その調達の土台になっているのが、C.A.F.E.プラクティス(Coffee and Farmer Equity Practices)という独自のガイドラインです。環境NGOのコンサベーション・インターナショナルと共同で1998年から策定を始め、2004年に正式にスタートしました。第三者機関(SCS Global Services)による検証を受けながら、次の4つの柱で農園を評価します。
- 品質基準——スターバックスの高品質アラビカ種の基準を満たすこと
- 経済的な透明性——生産者に支払われた金額の証明書を提出し、サプライチェーンの中でお金の流れを見えるようにする
- 社会的責任——最低賃金の保証、児童労働や強制労働の禁止など、働く人を守る仕組み
- 環境リーダーシップ——水や土壌の保全、生物多様性への配慮、農薬の管理など

焙煎については、マスターロースターと呼ばれる専門職が担い、50年以上積み重ねてきた経験をもとに、豆ごとに最適な焙煎を行っています。スターバックスのローストは、大きくブロンド(浅め)/ミディアム(中間)/ダーク(深め)の3段階。それぞれの特徴と代表的な豆を、下の表にまとめました。
スターバックスの3つのロースト
| ロースト | 代表的な豆 | 味わいの傾向 | こんな飲み方に |
|---|---|---|---|
| ブロンド ロースト(浅め) | ライトノート ブレンド、ブロンド エスプレッソ | 軽やかで、やわらかな酸味。ナッツやココアのような穏やかさ | ブラックでさらりと。ラテを軽めにしたいとき |
| ミディアム ロースト(中間) | パイクプレイス ロースト、ハウス ブレンド、ブレックファースト ブレンド | 酸味とコクのバランスがよく、毎日飲んでも飽きない | ドリップコーヒーの定番。ミルクを少し入れても |
| ダーク ロースト(深め) | エスプレッソ ロースト、イタリアン ロースト、フレンチ ロースト | 焙煎の甘みと力強い風味。苦みとコクがしっかり | ラテ・カプチーノなどミルクと合わせる飲み方 |
なかでもパイクプレイス ローストは、2008年に登場した“毎日の一杯”のためのブレンド。名前はシアトル1号店のある市場に由来し、日本の店舗でも日常のドリップコーヒーとして提供されています。ハウス ブレンドは1971年の創業当時から続く最初のブレンドで、「毎日でも楽しみたくなる」味わいがコンセプト。エスプレッソ ローストは1975年に生まれ、ミルクとの相性を重視して設計されたもので、ラテやカプチーノの土台になっています。店頭で買える豆のパッケージには、酸味とコクの強さや焙煎度合いが段階で表示されているので、好みの豆を選ぶ手がかりになります。
スターバックスのコーヒーの味は、一般的な喫茶店のコーヒーよりも深煎り寄りだと感じる人が多いはずです。これは、ミルクを合わせたときにコーヒーの存在感が消えないように設計されているから。ラテやフラペチーノなどミルク系メニューが主力である以上、土台のエスプレッソには力強さが必要なのです。「ブラックでは少し強い」と感じたら、ブロンド ローストのドリップや、ラテのエスプレッソをブロンドに変えるカスタマイズ(無料)を試してみてください。
Size Namesサイズの呼び方——Short・Tall・Grande・Venti

スターバックスの注文でいちばん戸惑うのが、このサイズの呼び方でしょう。小さい順にショート(Short)→トール(Tall)→グランデ(Grande)→ベンティ(Venti)の4段階。「トール(背が高い)」が“いちばん小さい”わけではないのに、いちばん大きいのが「ベンティ」で……と、直感と合わない名前が並んでいます。
実はこれ、英語とイタリア語が混ざっているのがややこしさの原因です。Tallは英語で「背が高い」、Grandeはイタリア語で「大きい」、そしてVentiはイタリア語で「20」——ベンティのホットが20オンス(約590ml)であることから来ています。ミラノのエスプレッソバーに憧れて始まったスターバックスらしい命名ですが、初めて聞く人には難解ですよね。
サイズごとの目安(2026年9月時点。価格はドリップコーヒーの店内税込価格の目安)
| サイズ | 読み方 | 容量(ホット) | 容量(アイス) | ショット数 | ドリップの価格目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| Short | ショート | 約240ml | 約300ml | 1 | 350円前後 |
| Tall | トール | 約350ml | 約350ml | 1 | 390円前後 |
| Grande | グランデ | 約470ml | 約470ml | 2 | 435円前後 |
| Venti | ベンティ | 約590ml | 約710ml | 3 | 480円前後 |
表を見ると、サイズが1段階上がるごとの価格差はおよそ40〜45円。一方で容量は100ml以上ずつ増えるので、100mlあたりの単価はShortで約146円、Ventiで約81円と、大きいサイズほど割安になります。ただし、ラテなどのミルク系はサイズでショット数が変わるため、Tallは1ショット、Grandeは2ショット——つまりGrandeのほうが“コーヒー感”が強くなります。「同じ味を大きくしたい」のではなく「濃さも変わる」と知っておくと、選び方が変わってきます。
注文の言い方は、「サイズ → ドリンク名 → ホット/アイス」の順にすると伝わりやすいです。たとえば「トールのドリップコーヒー、ホットで」「グランデのスターバックス ラテ、アイスで」。カスタマイズがあれば、その後に「無脂肪ミルクで」「シロップ追加で」と続けるだけ。慣れないうちは、レジ横のメニューを指さしながらでもまったく問題ありません。
Customizationカスタマイズの豊富さ——無料と有料の境目

スターバックスの体験を語るうえで欠かせないのが、カスタマイズです。ミルクを変える、シロップを足す、ショットを追加する、ホイップを乗せる……。組み合わせは事実上無限で、「自分だけの一杯」をつくれること自体が、来店の楽しみになっています。これも「空間を売る」戦略の一部——“自分のための場所・自分のための一杯”という感覚が、リピートにつながっているのです。とはいえ、「何が無料で、何が有料なのか」がわかりにくいのも事実。2026年9月時点の公開情報をもとに、3段階で整理します。
主なカスタマイズ一覧(2026年9月時点の目安。店舗・時期により異なる場合があります)
| 区分 | カスタマイズ | ひとこと |
|---|---|---|
| 無料 | ミルクを低脂肪・無脂肪・豆乳に変更 | 豆乳は2025年2月から無料に。ラテの印象がぐっと変わる |
| 無料 | エスプレッソをリストレット/ブロンドに変更 | リストレットは少量抽出で甘みが強く、ブロンドは軽やか |
| 無料 | シロップの種類を変更 | もともとシロップ入りのドリンクで、別のシロップに変える(追加は有料) |
| 無料 | チョコレート/キャラメルソースの追加 | ラテやフラペチーノの定番アレンジ |
| 無料 | フォームの量・氷の量・温度の調整 | 「氷少なめ」「ぬるめ」「フォーム多め」など |
| 無料 | マイカスタマイズバーの調味料 | 店内の調味料コーナーで、自分で好みの仕上げができる |
| +55円 | エスプレッソショットの追加 | コーヒー感を強めたいときに。1ショットずつ追加できる |
| +55円 | アーモンドミルク/オーツミルクに変更 | 植物性ミルクの選択肢。香ばしさやコクが加わる |
| +55円 | ブレベミルクに変更 | ミルクとクリームを合わせた濃厚なミルク |
| +55円 | シロップの追加 | バニラ・キャラメルなどを“足す”場合はこちら |
| +55円 | ホイップクリーム/チョコレートチップの追加 | デザート感を強めたいときに |
| +55円 | デカフェに変更 | 夜のラテや、カフェインを控えたいときに |
| +110円 | 茶葉の追加/柑橘果肉の追加 | ティー系や果肉入りドリンクを濃くしたいときに |
とくに覚えておきたいのが、「シロップの“変更”は無料、“追加”は有料」という違いです。たとえばもともとバニラシロップが入っているドリンクをキャラメルシロップに変えるのは無料ですが、シロップの入っていないラテにバニラを足すと+55円。同じ「シロップ」でも扱いが違うので、レジで「変更ですか、追加ですか」と聞かれたら、この違いのことだと思ってください。
- 定番の入口——スターバックス ラテ + バニラシロップ追加(+55円)
- 甘さ控えめ派——キャラメル マキアートのシロップを少なめに(無料)
- コーヒー感を強く——ラテにショット追加(+55円)、またはリストレットに変更(無料)
- さっぱり派——アイスコーヒーを氷少なめ(無料)、ミルクは無脂肪に変更(無料)
- ちょっと贅沢——ラテをブレベミルクに変更(+55円)で濃厚デザート風に
Secret Menu知る人ぞ知る「裏メニュー」と裏カスタマイズ

- ホワイトホットチョコレート——ホワイトモカシロップを使ったホットチョコレート。メニューボードには載っていないことが多いものの、注文できる店舗が多い定番の“裏”ドリンク
- コーヒー フラペチーノ——コーヒーとミルクだけのシンプルなフラペチーノ。季節限定の派手なフラペチーノの陰で、あまり知られていない“素の一杯”
- ダーティー チャイ ラテ——チャイ ティー ラテにエスプレッソショットを追加(+55円)。スパイスとコーヒーの意外な相性
- 氷抜き/液量多め——アイスドリンクの氷を減らす、または抜いて液量を増やす(無料)。“同じ値段で多めに飲める”と知られたカスタマイズ
- キッズ温度(ぬるめ)——お子さま向けの温度設定。猫舌の大人が頼んでもOK。すぐ飲みたいときに便利(無料)
- 抹茶クリーム フラペチーノ + コーヒー——抹茶系フラペチーノにコーヒーの要素を足す組み合わせ。“抹茶ラテ×コーヒー”のような味わいに
裏メニューの本質は、「カスタマイズの組み合わせに名前をつけたもの」だと考えるとわかりやすくなります。だから、上のリストを暗記する必要はありません。無料と有料のカスタマイズの仕組みを知っていれば、自分で“裏メニュー”をつくれる——それがスターバックスの楽しみ方であり、同時に「自分のための一杯」という体験を売る戦略が、お客さん自身の手で完成する瞬間でもあります。
How to Order迷わない注文のコツ

- 1
まずサイズを決める
Short/Tall/Grande/Ventiから。迷ったらTall。「少しだけ」ならShort、たっぷり飲むならGrande以上。
- 2
ドリンク名を伝える
「ドリップコーヒー」「スターバックス ラテ」「キャラメル マキアート」など。メニューを指さしてもOK。
- 3
ホットかアイスか
同じドリンクでも、アイスは氷のぶんカップが大きくなり、ショット数の考え方も同じです。
- 4
カスタマイズを足す
「無脂肪ミルクで」「ショット追加で」「氷少なめで」など、1つずつ短く。無料か有料かは、レジで教えてもらえます。
- 5
慣れるまではモバイルオーダーで練習
公式アプリの注文画面には、サイズもカスタマイズもすべて選択肢として並んでいます。何が無料で何が有料かも表示されるので、仕組みを覚えるのにいちばんの近道です。
Starbucks at Homeスターバックスの味を、おうちで
ここまで読んで「たしかにスタバのコーヒーは“店の体験”込みで好きだけど、家でも飲みたい」と思った人へ。スターバックスの豆や粉はスーパーや通販で手に入り、パイクプレイス ローストの粉なら、家のドリッパーで店と同じミディアム ローストの味を再現できます。お湯を注ぐだけのVIA(ヴィア)は、微細な粉を含むインスタントで、忙しい朝や職場向き。ドリップバッグのオリガミは、道具いらずで一杯ずつ淹れられます。マイタンブラーを持って行けば店頭で割引になる(金額は時期で変わるので店頭でご確認を)のも、覚えておきたいポイントです。

家で淹れるなら、深煎り寄りのスターバックスの豆はやや粗めに挽いて、お湯の温度を少し下げる(90℃前後)と、苦みがまろやかにまとまります。豆の選び方や挽き目の基本は、焙煎度合いの読みものや挽き目の読みものも参考にしてみてください。
Summaryまとめ——スターバックスは何を売っているのか
- スターバックスが売っているのは「第3の居場所」という体験。コーヒー・空間・人をまとめて設計している
- 日本1号店は1996年・銀座。全席禁煙・オープンテラスで“空間を売る”戦略を貫き、いまでは2,116店舗(2026年3月末)
- 豆は100%アラビカ種、C.A.F.E.プラクティスで調達。ローストはブロンド/ミディアム/ダークの3段階
- サイズはShort → Tall → Grande → Venti。Ventiはイタリア語の「20」(20オンス)。大きいほど割安で、ラテはショット数も増える
- カスタマイズは無料/+55円/+110円の3段階。シロップは“変更”無料・“追加”有料
- 裏メニューはカスタマイズの組み合わせに通称がついたもの。内容で伝えれば、自分でつくれる
「コーヒーではなく空間を売る」という言葉は、コーヒーを軽んじているという意味ではありません。むしろ、コーヒーを主役に置いた居場所を、細部までつくり込んでいるということ。次にスターバックスに行くときは、サイズの意味やカスタマイズの仕組みを思い出しながら、自分だけの一杯を注文してみてください。そして、その味を家でも楽しみたくなったら——おうちコーヒーの出番です。
📖ほかの読みものも読む淹れ方・豆・道具の話まで、おうちコーヒーが楽しくなる読みものをそろえています。Ways to Enjoyスターバックスのコーヒー関連アイテムのたのしみ方
スターバックスのコーヒー関連アイテムは、いろいろな形でおうちコーヒーに取り入れられます。お好みのスタイルを見つけてみてください。
毎日の一杯に(パイクプレイス ロースト 粉・793g)
日本の店舗でも日常のドリップコーヒーとして提供されている、ミディアム ローストの定番ブレンド。酸味とコクのバランスがよく、毎日飲んでも飽きにくい味わいです。大容量の粉タイプなので、家のドリッパーやコーヒーメーカーで、店と同じ“いつもの一杯”を気軽に再現できます。
お湯を注ぐだけ(VIA イタリアン ロースト・8本入)
微細な粉を含んだスティックタイプのインスタントで、お湯を注ぐだけで店のダーク ローストに近い一杯に。焙煎の甘みと力強い風味が特徴のイタリアン ローストは、ミルクを足してカフェラテ風にしてもコーヒー感が消えません。職場のデスクや旅先に持っていける手軽さが魅力です。
道具いらずのドリップバッグ(オリガミ パイクプレイス ロースト・4袋×6箱)
カップにひっかけてお湯を注ぐだけの、一杯ずつ淹れられるドリップバッグ。ドリッパーやサーバーがなくても、パイクプレイス ローストの味を楽しめます。まとめ買いの6箱セットなら一杯あたりが手ごろになり、来客用やちょっとした贈りものにも使いやすい一品です。
持ち歩きに(スタンレー×スターバックス ステンレスタンブラー・591ml)
保温・保冷に定評のあるスタンレーとのコラボレーションによる、ストロー付きのステンレスタンブラー。容量591mlはVentiサイズにあたり、アイスドリンクをたっぷり持ち歩けます。マイタンブラーとして店頭に持って行けば割引の対象になることもあり(金額は店頭でご確認を)、家でも外でも活躍する一本です。
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FAQよくある質問
Q. 「スターバックスは空間を売っている」とは、どういう意味ですか?
家(第1の場所)でも職場や学校(第2の場所)でもない、気軽に立ち寄ってくつろげる「第3の場所(サードプレイス)」としての体験を提供している、という意味です。コーヒーそのものだけでなく、席のつくり、音楽や照明、全席禁煙、従業員の接客まで含めて設計し、その居心地の対価としてコーヒーを買ってもらう、という考え方です。
Q. サイズはどう覚えればいいですか?
小さい順にShort(ショート・約240ml)→Tall(トール・約350ml)→Grande(グランデ・約470ml)→Venti(ベンティ・約590ml)です。Grandeはイタリア語で「大きい」、Ventiはイタリア語で「20」(20オンス)。迷ったらTallを基準にして、少なめならShort、多めならGrande以上と考えると選びやすいです。
Q. Shortサイズはメニューにないけれど注文できますか?
多くのホットドリンクはShortサイズで注文できます。メニューボードにはTall・Grande・Ventiだけ書かれていることが多いのですが、「ショートで」と伝えれば大丈夫です。少しだけ飲みたいときや、食後の一杯におすすめです。
Q. 無料のカスタマイズには何がありますか?
2026年9月時点では、ミルクを低脂肪・無脂肪・豆乳に変える、エスプレッソをリストレットやブロンドに変える、もともと入っているシロップを別の種類に変える、チョコレートやキャラメルのソースを足す、フォームや氷の量・温度を調整する、といったものが無料です。シロップやショットを「追加」する場合は有料(+55円)になります。内容は変わることがあるので、レジで確認するのが確実です。
Q. 裏メニューは本当に注文できますか?
「裏メニュー」は公式のメニューではなく、カスタマイズの組み合わせにファンが通称をつけたものです。通称のままだと伝わらないことがあるので、「チャイ ティー ラテにショット追加で」のように、カスタマイズの内容で伝えてください。店舗や時期によって対応できない場合もあります。
Q. スターバックスのコーヒーは家でも再現できますか?
店頭や通販で売られている豆・粉(パイクプレイス ローストなど)を使えば、同じローストの味を家のドリッパーで楽しめます。深煎り寄りなので、やや粗めに挽いて、お湯の温度を90℃前後に下げると苦みがまろやかになります。お湯を注ぐだけのVIAや、ドリップバッグのオリガミも手軽です。
※ 味や香りの感じ方には個人差があります。本記事の分量・温度・時間はあくまで目安です。 自分の「おいしい」を見つける手がかりとしてお使いください。
